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雪の降らせ方(パーティクル編 その1)

街はもうじきクリスマスらしいのですが

そんな時節柄もVJはサクサクと動画を作るのです。

アニクラと言えば、冬の鉄板曲は「スノーハレーション」ですが

雪の降るイメージの動画を作りながら、VJ動画作成鉄板のプラグイン

"CC Particle world" の使い方をご紹介します。

仕上がりはこんな感じになります。

"particle"という言葉は、粒子とか分子という意味があります

CGソフトやグラフィックソフトでは、キラキラした光の粒を飛ばしたり

煙や水滴、爆破の破片などをシミュレーションしたりするプラグインなどで

多く使われる言葉です。

高度な機能を持つプラグインでは、3D的な空間深度や空気抵抗など

様々な設定ができるものもありますが

AEのデフォルト機能で付属してくる"CC Particle world"でもある程度の絵は作れます。

機能が英語で若干とっつきづらいですが

基本的な設定さえ覚えれば、大概のソフトの設定にも応用がききますし

何しろ手作業では膨大になるアニメーションを自動で作成してくれるプラグインですので

ぜひ基本的な操作をマスターしてください。

まず、パーティクルの素材となる画像を用意してコンポジションに読み込みます。

今回の雪の結晶の素材は

こちらからお借りして適当に重ね合わせて作りました。

レイヤー>新規>平面

からコンポジションサイズの平面を作ります。

この平面に

エフェクト>シミュレーション>CC Particle World

を設定します。

こんな画面表示になります。

画面中央にあるのがプロデューサーと言って

タイムラインを先に送ると、ここから粒子が放出された絵になります。

こんな感じです。

この粒子一つ一つをキラキラした星型にしたり、静止画や動画を貼り付けたりすることができます。

また、重力や放出のパターン、粒子の大きさや寿命、放出範囲などを設定できるのですが

非常に項目が多く、なおかつ直感的ではありません。

ここでは簡単な設定を一つ提供しますので

そちらを作った後、自分で色々設定をいじって映像をカスタマイズしてみてください。

まず、画面に表示されているガイドやグリッドを非表示にします。

上から、チェックボックスに入っているチェックを全て外します

するとこんな感じの絵になります。

スッキリしましたねw

続いて”Producer”の左の三角をクリックして開きます。

このプロデューサーはアイドルマスターとは関係なくて

粒子の出てくる蛇口のようなものです。

位置や大きさをアニメーションしたりすることができます。

ここでは広い範囲から雪が降ってくるようにしたいので

Radius XとRadius Yにそれぞれ1を入力します。

先ほど中央からのみだったパーティクルが、画面全体から放出されるようになりました。

デフォルトだと重力が下向き(Y軸マイナス方向)に向かって設定されています。

放出される動きも加えられていますので、これをそれぞれ0にしていきましょう。

physicsの項目を開きます。

上から

Longevity(パーティクルの寿命)を10.00

Velocity(放出の強さ)を0.00

Gravity(重力の強さ)を0.100

に、設定します。

Gravity Vector(重力の方向)を画面向きにしたいので

Gravity Zに-1.000と入力します

ここまでの状態で一回レンダリングかけてみました。

感のいい人はお分かりでしょうが

これで粒子を大きくしたらスターフィールドになります。

では、色々とパーティクルの粒子そのものを設定していきましょう。

ご覧のように色々選ぶことができます。

色々項目があるので、全部紹介することはスペースの都合上後ほど行いますが

きっと「あ、これみたことあるわ!」っていうのもあると思います。

例えば今の設定にTriPolygonを選択すると

あ、俺死んだわ

みたいなかんじですねw

茅場先生もAftereffectsを使っていたんだと思います。

(あとTrapcode社のStarglowな)

話題ずれやすいのですみません。

ここではその後のアタリをつけるために

Quad Polygonを選びます。

理屈的には、この四角いポリゴンに雪の結晶模様を貼り付けるわけです。

動きや画角、粒子のスピードを確認できたら

Texstured QuadPolygonを選択します。

Particleの項目にTextureという新しい項目が開きます。

一番最初にコンポジションに加えておいた雪の結晶の画像を選択します。

こんな感じで雪が舞い散る映像ができました。

ただ、粒子が少し小さく感じるので

Death Sizeの部分に1.000を入力します。

こんな感じで設定しました。

出力した動画がこちらになります。

一度完成形が作れたら、色々とパラメーターをいじって遊んでみてください。

Rotation speedの数値を変えると回転速度が

Initial Rotationを変えると初期の回転角度が変わります。

両方とも0にすると全く回転のない素材になります。

また、カメラを設置すると、このパーティクル空間に対しては

レンズの角度を設定できます。

超基本のプラグインですが王道の使い方を追求することができます。

この雪の結晶一つ一つがロゴだったり、星だったり、アイコンだったり

テキストだったり、動画だったりできるわけです。

無限の使い方があると思いませんか?

ということで、次回はサイバー演出に戻って

動画を使ったパーティクルの素材を作ってみます。

師走の翁先生も走り回る師走ですが

皆さんも体に気をつけて良い年末を

良いパーティーをお送りください!

Have a Good Party !!!

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